私は、貧しい家の一人子として生まれ、
歌の音源は、 唯一ラジオから流れて来る歌でした。
それと どこで覚えて来たのか 、
母の歌う『美空ひばり』の歌です。子守唄のようでした。
ただ僕は、
1フレーズづつ 母の後を真似して歌ったのです。
母も嬉しげに、わかり易く歌ってくれました。
童謡・唱歌よりも先に覚えてました。
一人子の寂しさも忘れて・・
父からは勤勉さ、母からは歌う楽しさを教えて貰った気がします。
小・中・高・大学(但し短い)と合唱部にいました。
中学生の時、市内全体の学校別 合唱発表会で
音楽の先生に突然ソロのパートをまかされました。
今から思えば 人前で一人で歌えと いわれた初めての経験でした。
僕は、合唱ではずっとテノールのパートでした、声楽に憧れました。・・・
実社会では、歌うことなく団塊の世代でがむしゃらに働く毎日・・
社会にカラオケブームが起こり
コーラスも好きでしたが、演歌・ポップスも好きでしたのでよく行きました。
そこでの発声の悪さに驚きました(声の幼稚性、耳を塞ぎたくなる大声・・)。
歌好きをもっと 聞き手から好かれる歌好き にしたい、
(歌は、もともと歌い手と聞き手が共に楽しむものと思い)
そこから始めたのが パトス・ボイトレのきっかけです。
改めて、声楽家・ロックボーカリストの師事のもとに 学び、
(今も学び続けています・・・)
多くカラオケのみならずいろんなジャンルを越えて
声を聞く:声を出す の感動を伝えたいのです。
指導者の多くは、
経歴(声を見失う事のない)や名声(持って生まれた才能)のある方です、
そういう方々は元々発声レベルの高い人です。
(彼らは、技術的なことより 個性の偏重や、心がけ精神論に偏りがちです)
発声レベルの低い人の発声の悩みを確実に解決していくには、
その発声レベルの低い状態の感覚を理解している人だと思います。
つまり自分で身を持って体験している人だと思います。
当然 指導する段階では、
歌唱力も発声も高いレベルに成長していなくてはなりません。
(才能のある人には分らない修正のプロセスが分る)
私も何度も勘違いを起こし、悩んだ過程が長いので言える事ですが、
発声を独学で直すのは至難の技です。
(学ばなければ、一生を掛けても気付かない内容ばかりでした)
発声を直すのが大変と言うより、
発声に対する正しい知識、感覚を持つ事が難しいのです。
(すでに今出せる声がある、声はどんな方法でも一様は出せる)
何年かけても正しいトレーニングをしなければ、
発声の問題点が直る確率は非常に低いのです。
(だから 他の芸と違って万年素人に成りやすい)
(それゆえ、安易な持って生まれた才能論が飛び交う)
正しいトレーニングを 一人でも多く、早く、お伝えしたい!
これがパトス・ボイトレの開設の使命です。
あなたの歌の上達のお手伝いが出来る日を楽しみに待っています。