声帯のある部分だけを偏って鍛えていると、
バランスの悪い声帯に変形してしう。
皮肉な話ですが、熱心に練習する人ほどそうなりやすい。
声帯のバランスが悪くなるに連れて、
それを補う為に無理のある発声をしなければならなくなる・・・
という悪循環が生じる。
あるところまで上達して、そこから一向に伸びなくなる、
あるいは急にガタガタと悪くなってしまうなどのケースでは、
そのような異常が声帯に起こっていると考えられる。
声帯は身体の中で最も老化が遅いといわれている、だから長く楽しめる。
不幸にして、声帯を傷つけ、若くして声がでなくなり
歌が思うように唄えなくなる人もいる(悲劇)。
声帯の偏った使用による弊害は、指導者の方でも起こっている。
(プロの人の中にも、無知から無理に声を潰し、歌手生命を絶つことさえ)
無理をして高い音域や大きい声で長時間歌うなどやり過ぎたり、
更に無理な使い方を続けると、声帯が炎症を起こし、
場合によってはポリープになったりすることもある。
そこで耳鼻咽喉科の先生へと駆け込む、
(患者さんの半数は無理な声の出し方からの傷害が原因とか)
そしてある期間の声(喉)の休息を強いられる。
(この間、好きな歌はオワヅケです、そしてしばらくして回復、
だが、また同じことを繰り返すことに・・お医者さんにも分らないことも)
早めにヴォイストレーニングすれば直すことも可能です。
日頃からボイトレ行っていると予防にもなります。
もちろん、トレーニングは治療や予防だけが目的でなく、
何よりも確実な上達の手助けになってくれます。