言葉が歌われると、歌う人と聴く人の間に
朗読とはまったく異なる質の
音波の道(歌の心地よさを決めるもの)が生じる。
話される言葉は、いつくかの手続き(思考的関所)を経て
聴く人の心に届くのに対して
歌われる言葉は、一切の手続きを省いてダイレクトに伝わる。
歌われる言葉は、なぜダイレクトに伝わるのだろうか。
それは人類が長い歴史の中で培ってきたことだからで
歌うことが
文字言語以前、否、話し言葉よりも遥か昔に始まったことは
すでに科学的に明らかになっている。
更に、人類が歌っていた年月は、言語の時代よりずっと長く
正しく身体的進化が達成され得た驚くべき長さなのです。
(人間の声帯は歌いつづけたことによって今のように進化した)
生後ようやく言葉を話すようになった幼児は
歌うように言葉を発します。
(それで 赤ちゃんには
言葉より、子守唄を歌ってあげたのでしょう)
このように、人間にとって歌うことは
心の表現、伝達のもっとも本能的な手段なのです。
初期開設日 2012.04.01
最終更新日
2020.05.04
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