ボイトレの2つの段階
1.病人から健康体へ(マイナスから0までの段階)心身の基礎
この段階では指導者の役割が大きい、
習う側も、受け身で安心して上手くなれると信じてしまう。
病気であるときは、ある意味医師の力によるところが大のように・・、
ボイトレ的には、無駄な力を抜いてリラックスや柔軟などの
矯正・調整・状態づくりです。
すぐに表面上には声に効果が現われますが、
その後は大して効果に反映しない(頭打ち)。
教室に通ってるから、先生の指導を受けているから・・・では
実は、0以上の成果は薄いのです。
2.健康体から達人へ(0からプラス以上の段階)専門へ特化
実はこの段階へ進む人は、ほんの数パーセントの人だろう。
それはかなり徹底してやらないとプラスの領域にならないからです。
この段階にくると、トレーナより本人の死にもの狂いの力が必要です。
1.の状態の調整(前提)から進んで条件の強化(成果)となり、当然です。
今までの受け身の学校教育、社会・他人への依存症では、
跳び込めない世界です。
自らの身体を使い、初めて成し得る世界です。
身体からのエネルーギを自ら生み出し、
そのエネルギーをどれだけやりたい表現に変換するかです。
産むこと(息)も変ずること(声)も至難の技です。
だけど芸事の真の醍醐味は、険しい山の山頂に立つと同じです。
その場に行けたものしか分らない!
ここで誤解しないでください、その至難の技を身に着けるのは、
僅かな才能と人間の力に気付いた人(自分を信じた人)だと思います。
多くの人は、才能にも人間(自分)の力にも気づいていないのです。
自分の力とは、強靭な精神力ではありません、(皆 初めは小心者)
ただ、やりたいことを最優先にやり抜いてきた人達の意思です。
(安心・安全を最優先に求めた為に自分の力を放棄したのでは?)