発声に関してよく聞く教えが数多く存在している。
たとえば
「声はお腹から出す」
「呼吸は腹筋で支える」
「息は小出しして」など挙げれば切りがありません。
それらの教えのほとんどは、発声の常識のように普及しており、
今更疑う余地のない事柄のように思われている。
しかし、そこには大きな落とし穴もあります。
伝えられている教えの中には明らかに誤ったものもあり、
また、的を射た教えも、曖昧な表現のものが多い。
教えの意味を正しく理解するには、
プロの歌手の発声をしっかり観察すること。
ただ聴くだけでは何も掴めません。
歌い込みと、ただ歌う回数を増やしても、何も掴めません。
喉の動き、口の開け方、首周りの筋肉の動き、
胸部や背中の微妙な動き、表情・姿勢(フォーム)
それらと声質との関係を目と耳で観察し続けている内に、
ある時「あ、そういう意味なのか」と正しく理解できる瞬間がくるはず。
学ぶ人に必要なのは、鋭敏な観察力と聴覚を持つこと。
学ぶ人にその能力が育てば自然に上達して行く。
初期開設日 2012.04.01
最終更新日
2020.05.04
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