第3回 腹から声を出しなさい・腹式呼吸の誤解
声に
音程(音高) の動きを与える為に、喉が使われるのに対して
主に強弱の力(リズム)の動きを与える為に、お腹が使われる。
このとき、力の動きは直接声に与えず息に与える。
お腹を使わなくても、息が出る間は声が出せる
(吸った息はかってに出る、だから歌はだれでも歌える)
お腹から声を出すという事は、お腹(体)から息が吐けるという事。
(これは前記の息とは違い、訓練を必要とする)
息を出すことも、止めることも、意思で扱えるようになる
そこで必要な声は出し、余分な声は消し込める
声は出すより、消し込む方が難しい
喉で止めると、歌い始に直前の力が邪魔・不都合となる
お腹から声を出すという事は、呼気に動きを与えるという事。
(ここが単なる腹式呼吸では不可能となる)
強弱から スピード(緩急)と止め、間の取り方もできます
後のノリのリズムも起こせます
胸の力で息を吐くと、次第に息が吐けなくなり
声に成り辛くらなくなる
胸部では呼気のコントロール(動きを与える)ができないのです
腹部(大腰筋・骨盤底筋)で初めて、
呼気のコントロール(動きを与える事)ができる
今までの腹式呼吸では、ここが間違い易いのです。
お腹の使い方が腹筋による内臓圧迫だけになると
コントロールが不完全となり、補うために胸部の力を誘います
筆と筆を持つ指、ピッチャーのボールと指の握力
竹刀と握る手、フライパンの柄と手首など
掴まないと正確に動かせません
息は、ボール、筆、竹刀、 フライパンの柄と同じ役割です
問題は息のボールをどこで掴まえるかです。
多くの人は、息を吹き込んで膨らんだ風船が
口を開けるとゴムの収縮により外に漏れ出る空気と同じように
吸った息が漏れ出る息の流れで声を出す
掴まえていない・制球していないのです。
呼気コントロールできず、垂れ流しに近いのです。
しかも喉や胸で流れを止めようとします。